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No.7
2010/09/20 (Mon) 21:49:25

『劇場版 機動戦士ガンダムOO~A wakening of the Trailblazer~』


先週から一週間かけて、見損ねていた2期を全部見終わって、映画に行って参りました!
面白かったです!
という事で、ネタバレ感想です!
TVシリーズネタも含まれます。
まだ見ていない方は十分にご注意くださいませ!
あと無駄に長いです(笑)


ちなみに、劇場グッズの中で買っておけばよかったかなと、今後悔しているのは「グラハム名言ノート」です。


・ストーリー展開

冒頭の映画はびっくりしました。
うえええ?ってなった(笑)
なんかおかしいなあと思いながら見ていたので、ネタバレ時には笑ってしまいました。
沙慈の言葉がもうそのままで、「僕がいない」ってのが良かったです。
前半の流れがミステリーっぽくてすごく面白かったです!
もう、正直ここまでひきつけられる展開で話が進むと思ってなかったので、びっくりしました。
金属が襲ってくるとか、ホラーめいててすごく不気味だし、日常の中に恐怖が潜むという見せ方もよかったです。
この段階で「あ、これは面白いぞ」と感じながら見てました。
こういう、次はどうなるんだろう?と思いながら見るストーリー大好きなので、ワクワクしてました。
中盤から後半にかけて、エルスとの宇宙における戦闘に入ったのですが、撃っても撃っても蘇ってしまうエルスとの戦闘にはさすがに疲労感を感じました。
決定的な案があるわけでもなく、撃っても報われないというのは、爽快感が無いんですよね。戦っている彼らも疲弊していきますが、見ているこちらもかなり疲弊しました。
別の例えを出して申し訳ないですが、無双系ゲームで、大量の相手をなぎ倒していく爽快感と真逆の状態でしたね。
味方の駒がつぎつぎに消えていくのにどうにもできない無力さ。
前半のワクワク感とは違い、後半は本当にきつかったです。
でも、苦しんで苦しんで苦しんで、最後の最後、戦闘が終息した時に、どっと疲れが出て、一緒に戦っていたような気持ちで、ただ茫然と、美しい花を見つめる事しかできないという状態でした。
劇場もそんな感じで、EDも誰も声が出ないって感じでしたよ(笑)
EDが終わった後のラストパートは、本当に美しく、ただただ、きれいな風景に感動しました。ラスト本当に美しかった。
二時間でいっきにいろいろな情報がウワーっと頭の中に入ってきて、正直脳内パンクしてましたが、最後の美しいカットを見て、ただもう、
「ああ……よかったな……」
と思いました。
この映画の感想を一言でいうならば、それに尽きるかもしれません。
「よかった……」
と。余韻を残して呟く。
私個人としては、そういう映画だったと思います。


・恋愛面の話

TVを見終わった時点で、かなり気になっていたのは刹那×フェルトでした(笑)
なにしろあの引きがあったので、進展してないかなーと気になったのですが、刹那は鈍いままでした(笑)
っていうか冒頭付近でマリナとフェルトの二人に対する鈍さをロックオンに指摘されてるし……。
TVラストのマリナの手紙に「あなたの幸せは何処に有るのでしょう」という言葉があったので、刹那も個人の幸せについて考える機会を経て、恋愛的な進展があるんじゃないかと思ったのですが、残念ながらそっち方面ではなかったようです。
それでも、フェルト→刹那は確信として描かれていましたね。
刹那の意識の中で、フェルトからもらった花が出てきた時に、フェルトの想いが切っ掛けになったんだなと、うれしかったです。
でも恋愛にはならないんですけどね(笑)
「愛が大きい」という言葉で自らをフォローするフェルト。
ああ。うん。ほかに言いようもないよね。
刹那は恋愛という小さい枠とは違うところで苦悩していたから、それどころじゃなかったんだろうなあ。生きるか死ぬかの問題がメインだったから。
でも、沙慈とルイスの幸せを願ってる感じはあったよなあ。。恋愛について鈍いというよりは、自身をそういう立場に置いてないんでしょうね。
フェルトは1期ではロックオン。2期では刹那となんかすごくかわいそうだなあ。幸せになって欲しいです。幸せになれたのかな?
そして、驚いたのはミレイナですよ。いつの間に……!!
ってかそれは有りなんだろうか?機械に恋をするのと同じ意識に思えてしまうのは、彼が特殊だからだろうなあ。何か言ってあげればよかったのに。
でも、彼女の場合は、自らの力で幸せを掴み取りそうなので、そんな展開でもどこか安心感があります。
次に、ビリーカタギリですよ。やっぱりスメラギさんとは別れちゃったのね……。
まあ、和解したとはいえ、あの展開で恋人には戻れないよね。
ビリーが何であんなに迫られていたのかよくわからないけど、笑い要素にはなってましたね。あの博士はずっとネーナだと思い込んでいたので、パンフレットで確認するまで別人と気づきませんでした(ヲイ)顔が同じだから仕方がないよ……ね。すごく差しさわりの無い、なごみ要素でした(笑)
それから、沙慈とルイス。二人が一緒にいてくれて良かったというのが何よりも本音。この二人には本当に本当に幸せになって欲しい。沙慈がルイスと離れても、自らのできる事をやるために動いたところには感動しました。さすが沙慈だな。沙慈はこの作品の中で刹那とは違う位置での主人公だなと感じていたので、沙慈が経験を経て成長した様子がはっきりわかってうれしかったです。ストーリーの中でも沙慈については一本芯が通っていたように思います。それにしても沙慈は、ビジュアル含めてずいぶんかっこよい大人になりました。素敵です。
アレルヤとマリーはもういう事ありません。良い夫婦でした(笑)
最後、コーラサワーとカティ夫婦。もう最高です!コーラサワーの癒し効果は半端ない。あのパジャマ何!?かわいいなあもう。ニヤニヤしました。
コーラサワーのちゃっかりッぷりとか、カティしか見えていない猪突っぷりとか、頭を使ってないのに、本能で行動に一本筋道立ててるところがカッコいいんですよね。カティが惚れるのもわかるわ。この00という作品に、彼がいてくれてよかったなと思います。マジかわいいです!ラストバトルの二人のやりとりは本当に良かった!かっこよかった!落ちも含めてよかった!


・ティエリア

TVラストで体を失ったティリアがどうなるのかと心配していましたが、案の定というか、新しい体で出てきました。
正直ホッとしたし、うれしかったです。やっぱり肉体があっての仲間たちとの関係というのが落ち着くのでね。
それにしても、皆反応うすいですよね(笑)動じなさすぎる。もう少しびっくりすればいいのに(笑)
ティエリアの活躍はすっごくうれしかったわけですが、消えるのも早かった!!
いくら「体は入れ物にすぎない」としても、やっぱりあるとないとじゃ違うわけで、自分自身を捨て駒にするところはあまり見たくなかったなあと思います。
それにしても、なによりびっくりしたのは、ダブルオークアンタに取り込まれた後ですよ。
「ええええええ!」
と目が点になりました。
どうしよう、どう突っ込んだらいいんだろう……と。
この構図はどう見ても「妖精さんじゃね!? ティンカー○ルじゃね!?」球体について説明する場面の動き方とかっ…!!おま…かわいい…。でもなんか……その位置は邪魔…ていうか……orz
正直びっくり以外の感想が出てこなかったです。笑っていいものか真剣に悩んだぜ…。
混乱しました。


・ロックオン

序盤マリナ達に「名乗るほどのものじゃない」をかましたロックオン。
お、ま、え!
相変わらずでホッとしました。
バレバレなのに…(っぷ)
ニールと違ってライルはなんかこう…恥ずかしいのはなんでだろう?
弟だから? 天然だから?
今回はかなりサポートに徹してましたね。
あまり目立った活躍はありませんでしたが、縁の下の力持ち的に、要所要所を抑えて頑張っていたと思います。
ラストの道を作るところはかっこよかった!
それから、ニールの存在がやっぱり刹那の中で大きいウェイトを占めていたんだなという事は改めて感じました。刹那の意識改革に、ニールの死という出来事は必要だったんでしょうね。さみしいけど…。


・アレルヤ

まさかのアクションに度肝を抜かれました。超兵すげええええ!
口あんぐりあけてみてしまいました。何あのかっこよさ!
アレルヤに惚れる日がこようとは思いもしませんでした(笑)
アレルヤは今回もっとも安定したキャラクターだったように思います。
しっかり見せ場もあって、ぶれもなくて。
やっぱりマリーと相思相愛状態なのが良かったんでしょうね。精神的なゆさぶりがまったくなかったです。この二人はもうどう見ても夫婦だったし!
っていうか、ガンダム二人乗りって……どんだけ離れたくないんだ(笑)
特注使用をまったく気にしていなくて周りも当たり前だと思っているところが凄いところですよ。
「未来」とか「明日」「希望」といったワードを叫び続けていたのもアレルヤでした。とにかく前向きに、戦いに臨んでいた事が素晴らしかったです。


・グラハム

グラハムもかっこよかった!!
仲間に「死ぬな」と言えるグラハムが本当にかっこよかった!
最後の場面はちょっとびっくりしたっていうか、ショックな場面でした。
でもかっこよかった!武士だよあんたは。流石はミスターブジドーですよ!
TVシリーズで「死」を望んで、刹那に「生」を諭されたグラハムが、もう一度刹那にそれを返すという流れ……ここは泣いてもいいと思った。
でも、展開早すぎて泣いてる暇がなかった…!(もったいない!!)
登場場面はそんなに多くなかったはずなのに、大事なところ全部抑えてたと思う。


・アンドレイ

これこそ泣けたっていうか、たぶん一番涙腺緩んだわ。
展開早すぎて泣ききる暇はなかったけど、もう少し時間があったらたぶん泣いてたと思う。
この子は本当に不幸というか、自らの手で父親を殺してしまうまで誰にも救われなかった事が本当に悲しかった。
その子供が、両親の想いをきちんと受け継ぎ、戦場に立った事がもう感動的で。
最後の場面は本当に切なかった…。
幸せになって欲しかったし、きっとセルゲイも望んでいただろうになあ…。
それから、キム中将もよかったです、本当に。セルゲイの素晴らしさを語ってくれました!


・デカルト

今回、もっとも惜しいキャラクターだった。
何のために登場したのか、明確に理解できなかった。(私の理解不足だとは思いますが)
宣伝段階で大きく取り上げられていたので、重要な活躍を見せてくれるだろうと期待しすぎていたのかもしれない。
まあ、「ゲスト」と考えると主役達より活躍させるわけにもいかないので、こんなものなのかな?
なんとなく、刹那の代替というか、都合のいい捨て駒だった気がしてしまいます。
設定はすごくおいしいのに、もったいないとしか思えなかった。
取り込まれた後、もうひと騒動起きて欲しかったなというのが感想です。
むしろ、もっと深く彼という人間について知りたかった…かな。


・刹那

人と違う存在である自分に戸惑っていた主人公。
最後結局どうなってしまったのか、はっきりとはわかりませんでした。
ただ刹那の想いが花を出現させた事は確かで、映画のタイトル「先駆者の目覚め」の通り、刹那が目覚めた事で、人類は外宇宙との対話が可能になったという事でしょうか?
デカルトは目覚められなかったイノベイターとして描かれたのかもしれません。
刹那の場合は、彼自身とヴェーダ、ガンダムがあったので成功した、その対比だったのかなと感じてしまいます。
一番気になったのはやはり刹那のセリフ「生きている意味があった」ですよ。
最初聞いた時、びっくりしたのは、「ここで死ぬために今まで生きていたのだ」という意味合いで捉えてしまって、自らを犠牲にしてもエルスと同化を選んだのかなと思ってしまって(その時点ではエルスとの同化という事にすら気づいてなかったので)ショックを受けたからなのですが、後になってパンフレットなどを読み返して、脚本家さんや監督さんの意図を聞いて、認識が違っていたのかなと思いなおしました。
エルスとの同化は、刹那にとっては死ではなかったんですよね。
どうなってしまうかわからないし、人間とは違う存在になるという意味では、客観的視点で死と同じような物であるとは思ってしまうのだけど、死ではない。そもそもイノベイターになった時点で、ただの人間とは違う存在になってしまったわけで、でもそれでも彼は仲間の変わらない想いを感じたはずです。(フェルトとかニールとか)だから、「生きている意味」というのは死ぬ方法を見つけたという事ではなく、彼自身が世界にできる役割を見つけたという意味なのかなと。
わけもわからず戦っていた少年兵時代から、戦争根絶という理由をみつけて戦ったCB時代、本能で「生きたい」と感じていたにもかかわらず、なぜ「生きたい」と思ってしまうのかがわからなかった刹那(なぜあがいても生きようとするのか、なぜ死を選べないのかを悩んでいたのかな?)は、エルスとの対話という実体験を経て初めて、本能が生を望む理由を感じたのかなと。誰かと共有する事に、生の喜びを感じたのかな。
世界平和のための自己犠牲ではなくて、彼が周りの人々(仲間)とのかかわりの中で感じていた小さな幸せをエルスと共有しようとしただけで、それがTVラストのマリナの手紙の言葉とリンクして、刹那だからできる事、世界のための役割を果たそうと思っただけなのかなと思いました。
刹那自身の幸せはどこにあったのか?
という問いかけが、ずっと引っかかっていたのだけれど、戦う事しかできなかった刹那が生きる理由を見つけられた、この事がもう刹那自身の幸せだったのかもしれないと思いました。

……と全然考察不足なんですけど、今の段階ではこれが精一杯です。
ていうかここまで書いておいてなんですが、そもそもラストの刹那が「エルスと同化」した状態だったのかも良くわかってません。
ただ、初見ではそう受け取ったというだけです。ほかの意味でとられた方も、もちろんいらっしゃると思います。決して正しい答えがわかっていて書いているわけではない事だけ、言い訳させてください。
刹那は難しいです。
初めからもう一度見返して、刹那の想いを感じたいなと思います。すみません。


・マリナ

1期が刹那からマリナへの手紙、2期がマリナから刹那への手紙で終了したTVシリーズ。
劇場版はその集大成でもありました。
最初ヒロインという立場から、TVシリーズを見ている時は、かってに恋愛相手だろうと思っていたのだけど、そういう陳腐な関係ではなかった。
ヒロインというよりは、刹那の対極にいた存在だったんですよね。
恋愛とは違う次元の話だったのだろうと思います。
ラストはぐっときましたね。
話し合いで解決しようとしたマリナと、武力で解決しようとした刹那。
この二人は目指すところは同じながら、違う道を歩いていて、でも刹那が対話にたどり着いた事で、分かり合うことができたんですよね。
「きみが正しかった」
そう言った刹那。
それを聞いたマリナの感動が伝わってきました。
目が見えなくても姿が変わっても、魂はかわらないから、分かり合う事ができたんですね。
1期で刹那はマリナへ向けて、
「俺は求めていた 。俺は貴方に会えば、答えてくれると考えてた。俺と違う道で、同じものを求める貴方なら、人と人が分かり合える道を 、その答えを」
という疑問をなげかけました。それに対してマリナは2期で、
「自分の中にある幸せを他者と共有し、その輪を広げて行く事が本当の平和に繋がる」
と答えました。
「きみが正しかった」というのはこの言葉の事なのかなあと思います。
刹那はエルスと対話をする事で、言葉すら通じない相手を受け入れる事で、真実「共有」という意味を理解したのかなと。
最後の抱擁は、刹那がマリナを受け入れたという事だったのかもしれない。刹那がエルスを受け入れたように、人と人も受け入れる事で分かり合えるのだと、道が交わらなかった二人だったけど、最後に刹那は交差させる事ができるようになったのだと、そのための抱擁だったのかなと思いました。
本当にいい最後でした。
見終わった直後は呆然としていたけど、思い出しながらこれを綴っているうちに涙が出てきました。
それから、2期のEDを見ていて、最後に登場する花に覆われるガンダムのイラスト、本当に気に入っていたので、最後に使ってくれてすごくすごくうれしかったです。
とても美しかったです。



なんだかまとまりのない文章ですみませんでした。
2回目見たら、またまったく真逆の事を言ってるかもしれませんが、先入観やろくな知識無しでの初見感想という事で、なにとぞご容赦くださいませ(笑)

総括して『良かった!!』
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